💰 リノベ vs 建て替え —— 公的資料に基づくコスト比較
── 国交省・住宅金融支援機構などの信頼できる公的資料をもとに、コストを整理してみましょう
✅ 結論:スケールや前提によって結論が変わる
一戸建て・中古マンションの大規模改修では、
リノベは約600〜1,500万円(全面改修)、建て替えは約1,800〜3,500万円。
ただし、解体・仮住まい・登記・申請などの追加費用を含めると、トータルでは差が小さくなるケースも多くあります。
✅ 補足説明:規模や追加コストが鍵
フルリノベでは、構造や配管、断熱・内装まで全体を更新するケースが増えています。
一方、建て替えには解体・仮住まい・設計・建築確認申請・登記など、建て替え特有の諸費用がかかるため、単純な工事費だけでは比較できません。
✅ 裏付け内容(公的データ&調査結果)
・ 国土交通省「住宅市場動向調査(令和5年度)」では、戸建てのリフォーム費用の中央値は約206万円、
内容により600〜1,500万円の範囲になると報告されています。
・ 同調査では、中古住宅を購入してリフォームする世帯では、平均2,983万円(購入費)+137万円(リフォーム費)で、自己資金比率は81.9%。
・ 注文住宅(建て替え)の平均建築費用は5,745万円。
土地付き新築や全面建て替えの場合は、資金総額が大きくなる傾向があります。
・ 住宅金融支援機構「フラット35リノベ」では、
耐震性や断熱性を満たすリノベ住宅に対し、金利優遇制度が用意されています。
2024年度以降、条件の緩和が進み、中古住宅+リノベを組み合わせた選択肢の後押しとなっています。
・ 住宅リフォーム推進協議会「リフォーム実態調査」によると、
フルリフォームの工期は1〜3ヶ月程度で、建て替えよりも期間が短く、生活への影響が少ないと回答するユーザーが多いことがわかっています。
✅ まとめとポイント
→ スケルトンリノベでは約600万~1,500万円、
→ 建て替えでは約1,800万~3,500万円が一般的。
ただし、諸費用を含めるとリノベと建て替えの差は縮まります。
🏠 選択の判断軸は以下の3点です:
- ⏰ 工期 … リノベ:1–3ヶ月/建て替え:4–6ヶ月以上
- 💸 総費用の把握 … 解体・設計・申請・仮住まいなどの諸費用を忘れずに
- 📈 制度や税制の活用 … フラット35リノベ、住宅ローン控除、自治体の補助金など
✅ 行動できること
- ▶ 建て替えとリノベ、それぞれで概算見積を取得し、諸費用を含めた総額で比較する。
- ▶ 住宅診断(インスペクション)を受け、建物の現状と改修可能性を把握する。
- ▶ 公的制度を確認:住宅金融支援機構や自治体HPをチェック。
- ▶ 物価高を考慮し、早めの計画と複数見積で柔軟に判断する。
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