断熱で暮らしを守る── 医療費までも減らせるって本当? 公的データで読み解く健康・省エネ住宅

「実家の冬、ダウンを着たまま朝ごはん…」
こんな経験、ありませんか?
“寒い家” を “暖かい家” に変えると、ヒートショックや高血圧のリスクが下がり、医療費まで減る──そんな報告が国や大学の調査で相次いでいます。
この記事では、信頼できる公的資料をもとに 断熱 × 健康 × 家計 の関係を整理。
リジッカ流「実家再生リノベ」で、快適さと家計の安心を両立するヒントをまとめました。

1. 国交省調査でわかった「血圧が下がる家」

国土交通省の追跡調査では、断熱リフォーム前後で 3,131人 を分析した結果――

  • 起床時の最高血圧が平均 –3.5 mmHg 低下※1
  • 夜間頻尿が有意に減少※1
  • 季節ごとの血圧変動幅も縮小※1

血圧が季節でぶれにくい家は「冬の通院ラッシュ」を抑えやすい――というわけです。

2. 窓だけでもここまで! 近畿大学 × LIXIL 研究

最新のシミュレーションでは、窓の断熱改修だけで 30 年間累計 約103 万円(戸建て)の経済効果が確認されました※2
年平均にすると――医療費 約8,000円/年を含め、約34,000円/年の家計メリットです。

項目戸建て集合住宅
暖冷房費削減73 万円33 万円
医療費削減25 万円15 万円
薬剤費削減5 万円4 万円
合計効果約103 万円約52 万円

3. メカニズムを3行でざっくり

  1. 寒さ → 血管収縮 → 血圧上昇(浴室・トイレ等でヒートショックが起こりやすい)※1
  2. 冷気 → 免疫低下(慢性的な低温環境で呼吸器・循環器疾患が増えやすい)※1
  3. 室温18 ℃以上 を全室で保てばリスクが大幅減。図解は調査報告の図4・図5を参照※1

4. 実家リノベで押さえたい 3 つのポイント

  • ① 部屋間温度差をなくす
    脱衣所・トイレも含めた全館断熱 or 部分温水暖房でヒートショック対策。
  • ② 窓&玄関ドアを優先
    コスト効率が高く、医療費削減効果も大。内窓や複層 Low-E ガラスが即効策。
  • ③ 国・自治体の補助金を活用
    北九州市でも 先進的窓リノベ 2025 などが継続予定。健康メリットを含めれば “実質負担” はさらに軽減。

まとめ:断熱は「光熱費」より「健康費」を見る時代へ

電気代の高騰だけでなく、長く暮らすほど重くなる医療費──そこに目を向けると、断熱リノベの費用対効果はぐっと高まります。
「親から受け継ぐ家だからこそ、暖かく安全に」
リジッカの実家再生リノベでは、エネルギー・健康・家族の安心をいっぺんに底上げするプランニングをご提案しています。

参考文献・出典


  1. 国土交通省『断熱改修等による居住者の健康への影響調査』PDF(2018)

    [本文へ]

  2. 近畿大学 × LIXIL『住宅内温熱環境と居住者の健康に関する研究』PDF(2024)

    [本文へ]
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