よくある質問

実家の再生や相続には、新築とは違う「特有の悩み」がつきものです。 これまでにお客様からいただいたご質問や、知っておいていただきたいポイントをまとめました。 詳しい解説記事があるものは、リンク先で詳細をご確認いただけます。

目次

お金とローンのこと

親の名義のまま、子供(私)がリフォームローンを組めますか?

はい、多くのケースで可能です。 金融機関によりますが、土地・建物の所有者であるご両親が**「連帯保証人」となり、建物に「抵当権」**を設定すること(担保提供)に同意いただければ、お子様名義で住宅ローンを組むことができます。

【注意点1:ご両親の協力が不可欠です】 金融機関との契約時に、ご両親(所有者)の同席や署名が必須となります。「勝手にリノベする」ことはできませんので、まずはご家族でしっかりと合意形成ができているかが重要です。

【注意点2:税金(贈与)の対策】 親名義の家に子供が資金を投じると、その価値が上がった分が「親への贈与(みなし贈与)」と判断され、贈与税がかかる可能性があります。これを防ぐために、リノベ後の建物の持分を一部子供名義にするなどの対策が必要です。このあたりも資金計画の中でアドバイスいたします。

新築とリノベーション、結局どっちが得ですか?

「同じ立地・同じ広さ」で比較すれば、基礎や骨組みを活かせる分、リノベーションの方が費用を抑えられます(一般的に新築の6〜7割程度と言われます)。また、固定資産税が新築ほど上がらないというメリットもあります。

補助金は使えますか?

はい、使えます。実家再生では「断熱改修(省エネ)」「耐震補強」「バリアフリー」などの工事が含まれることが多いため、国の「子育てエコホーム支援事業」や、自治体の耐震助成金などが対象になるケースが多いです。診断時に使える補助金をピックアップしてご提案します。

相続と手続きのこと

相続登記が終わっていないのですが、相談できますか?

はい、可能です。ただし、工事契約やローン申し込みまでには登記を完了させる必要があります。リジッカでは提携している司法書士をご紹介できますので、未登記のまま放置されている場合も、まずはご相談ください。

きょうだいと実家の処分について揉めています…

よくあるお悩みです。「誰が継ぐか」「売却して現金を分けるか」など、感情的な対立を避けるためには、客観的な「不動産評価」や「活用プラン」を提示することが解決の糸口になります。

親が施設に入り、空き家になりました。特定空き家になりますか?

すぐに「特定空き家」に指定されるわけではありませんが、長期間管理されずに倒壊の危険があると判断されると指定される可能性があります。指定されると固定資産税の優遇がなくなります。定期的な管理や、早めの活用検討をおすすめします。

建物と工事のこと

築40年でボロボロです。本当に住めるようになりますか?

「見た目の古さ」と「建物の寿命」は別物です。 内装や外壁が傷んでいても、骨組みがしっかりしていれば新築同様に再生可能です。

ただし、プロとして正直にお伝えしなければならない「再生が難しい(費用が高額になりすぎる)ケース」があります。

  1. 基礎に致命的な欠陥がある場合 「基礎が大きく割れている・折れている」、あるいは「コンクリートブロックを基礎代わりにしている」など、強度が著しく不足しているケースです。これらを補強して住み続けるには、新築以上の費用がかかることが多いため、建て替えをお勧めします。
  2. 地盤や立地のリスクが高い場合 基礎が丈夫でも、地盤沈下で家が傾いているケースや、老朽化した擁壁(ようへき)の上に建っているケースなどです。 技術的に直すこと(杭を打って傾きを直すなど)は可能ですが、数百万単位の費用がかかることもあります。

「直せるか直せないか」で言えば、ほとんどの家は直せます。 しかし、**「そこに多額の費用をかける価値があるか」**は冷静な判断が必要です。だからこそ、最初のホームインスペクション(住宅診断)で、コストとリスクを洗い出すことが重要なのです。

耐震性が心配です。

1981年(昭和56年)5月以前に建てられた「旧耐震基準」の家でも、耐震補強工事を行うことで、現在の基準(新耐震)と同等以上の強さにすることが可能です。リジッカでは必ず耐震診断を行い、評点1.0以上(一応の倒壊しない水準)を目指した補強プランをご提案します。

冬の寒さが苦手です。断熱リノベの効果はありますか?

劇的に変わります。昔の家が寒いのは「無断熱」だからです。床・壁・天井に断熱材を入れ、窓をペアガラスや内窓(二重窓)にするだけで、魔法瓶のように熱を逃さない家になります。「実家なのに寒くない!」と一番驚かれるポイントです。

ここにないお悩みも、お気軽にお話しください。

実家の状況は、建物の古さも、ご家族の関係も、ひとつとして同じものはありません。 「何から手をつければいいか分からない」という状態こそ、専門家の出番です。

建築士としての「建物の診断」と、アドバイザーとしての「資金・相続の整理」。 この両面から、あなたの実家にとってベストな選択肢をご提案します。 まずは、モヤモヤしていることをそのままご相談ください。

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